こんにちは。リアルインサイトの今堀です。

前回(6月6日配信)の

なぜ陰謀論に警戒しなければならないのか?」 *

には、多数の反響をいただき、ありがとうございました。

ご意見はすべて参考とさせていただいておりますので、今後もぜひご遠慮なくお願いいたします。

また、「陰謀論」と「反ワクチン」に関する内容であったため、多くの方にご関心をお寄せいただいたようで、ご質問も多数頂戴しました。

そこで今回は、それらのご質問に回答させていただきたいと存じます。

重複するご質問についてはまとめさせていただきましたが、かなり長くなりますので、ご関心がある部分からお読みいただければ幸いです。
(個別の返信ではないことをご容赦ください)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ご質問1】
今回の治験なしのワクチンの危険性に言及する人たちを「陰謀」と決めつけるのは容認できません。フランスのノーベル賞学者、ファイザー元副社長の言説を聞いたことがあるのですか?

【回答1】
(1)治験について
国内の新型コロナウイルスワクチンで、「治験なし」で承認されたものはありません。

ただ、海外で大規模に行われた治験を含む臨床試験数と比較すると、国内での試験数が少ないとお感じになる方はいらっしゃると思います。

有効性や安全性の評価の詳細は、厚生労働省のウェブサイトで順次公開されていますので、ご参照ください。 *2

なお、今年4月には、政府が緊急時対応のために未承認のワクチンや治療薬を一時的に使用できる制度の検討に入ったことが報じられています。

日本は緊急時であっても承認していないワクチンや治療薬の一時的な使用を認める規則はない。通常、承認申請から実際に承認されるまで1年程度かかる。国内での治験を経て、医薬品医療機器総合機構(PMDA)が提出書類や治験結果をもとに審査する。さらに厚生労働省の審議会が有効性や安全性を議論し、承認の可否を決める”

(2021年4月29日 日本経済新聞)*3

(2)「フランスのノーベル賞学者」および「ファイザー元副社長」の言説について

前者は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の発見によって2008年にノーベル医学・生理学賞を受賞されたリュック・モンタニエ氏のことだと思われます。

同氏は昨春、

新型コロナウイルスは何者かがエイズワクチンを開発する過程でつくり出した

と主張して話題になりました。しかし、当時から

支持する研究者は皆無に近い

*4

と報じられているだけでなく、

  • DNA分子がある試験管から別の試験管に瞬間移動する
  • 何かを高希釈した水は、元の分子を再現した構造を持っている
  • 自閉症、アルツハイマー病、パーキンソン病などは細菌感染症だ

等の発言で、数々の批判を寄せられている人物でもあります。 *5

次に、「ファイザー元副社長」の言説というのは、昨年からネットで広まった、

コロナワクチンが「不妊症」や「流産」の原因になる”

というものだと思われます。

しかし、これにはすでに全く根拠がないことが指摘されているだけでなく、

  • マスクは要らない
  • コロナは終わった

などの発言も含め、昨年から度々各国メディアのファクトチェックの対象となっており、いずれも否定的な結論をくだされています。 *6

なお、蛇足ではありますが、同人物が「ファイザー社の元副社長」と伝えられていることも、おそらく正確ではありません。

「Vice President」という言葉に「副大統領」や「副社長」という意味があるのは事実ですが、米国企業では多用される役職名でもあり、一般的には「副社長」ではなく、単に
部門長や次長、課長等の管理職名であることも少なくないためです。

現に、ファイザー社のウェブサイトや年次報告書(Annual Report)経営陣(Board member)紹介を見ても、

Vice President

という肩書の人物はいませんし、 *7 数年前のBloombergの報道によれば、米系投資銀行の雄であるゴールドマン・サックス・グループには、なんと13,000名ものバイス・プレジデントがいたそうです。*8

【ご質問2】
今回の新型コロナワクチンは世界初のmRNAワクチンで、しかも相当急いで開発されたため、安全性はとても信頼できるものではないと感じている日本人は多いと思います。
接種が遅れているのは政府も含め日本人の慎重な国民性があるのではないでしょうか?

【回答2】
史上初めて人類に投与されるmRNAワクチンであることや、「急ごしらえ」であることから、安全性に疑念を持つ方が多くいらっしゃることは当然のことだと思います。

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会でも、昨年の検討段階から

臨床試験で確認できない頻度の低い有害事象等や、長期的な人体への影響については、接種開始後にも引き続き確認が必要”

*9

とされていましたし、国立感染症研究所も、

稀有な副反応や長期的(3カ月以降)なワクチンの安全性については未解明の部分が多く残されている”

*10

としています。

また、体が小さい日本人に米国人並みの投与量で接種されていることについて、副反応との関連を含めた疑問 *11

なども呈されていますので、こうしたことも今後解明すべき課題でしょう。

そして、昨年末施行の改正予防接種法でも、接種は「国民の努力義務」(実質任意)と
されており、もちろん罰則もありません。*12

それでも、今回の新型コロナを含め、歴史上何度も繰り返されてきたパンデミックを最終的に乗り越えるためには「集団免疫」を獲得するしかないという公衆衛生上の結論には変わりがありません。

そして、その手段としては、

人口の少なくとも60%が新型コロナウイルスに感染し、回復すること”

を見込んだ集団免疫の獲得という独自の戦略を当初発表したイギリスのボリス・ジョンソン首相が激しい批判に晒されてすぐに方針転換を余儀なくされたように、*13

結局はワクチン接種の推進によるしかないというのが、ほぼすべての国家の結論です。

また、

ワクチンは結局、それを接種した 人のためだけではない。接種を受けられない人や未接種の人を守ることにもなる。集団免疫とは全員が関連して免疫を持っているということではない” 

(2021年6月4日 THE WALL STREET JOURNAL) *14

という視点にも、ぜひご留意いただきたいと思います。

そして、菅首相は9日の党首討論でワクチン接種について、

希望する人すべてが10月から11月にかけて終えられるよう取り組む

ことを表明しました。 *15

つまり、「希望者への接種」を今後4〜5か月で終えるためにすら努力が必要だと認めていることになりますので、接種の遅れが「慎重な国民性」によるものでないことは明らかでしょう。

【ご質問3】
「ワクチンが人口削減のための生物兵器だとする陰謀論」にも全く根拠がないわけでは
ないと思います。WHOや製薬会社に巨額の資金を提供しているビル・ゲイツが実際に地球人口の削減を主張しているのを知らないのですか?

【回答3】
「ワクチンが生物兵器であるという疑いを持つこと」と、「ワクチンが生物兵器であることの根拠」とは全く別です。

もし、この疑いに関して合理的な根拠が提示されていたならば、「陰謀論」とは呼ばれていないでしょう。

次に、ビル・ゲイツ氏が

実際に地球人口の削減を主張

しているのかについてですが、この指摘の根拠とされているのは、同氏が2010年にTED Conferenceで行った講演「ゼロへのイノベーション」です。 *16

これは、二酸化炭素(CO2)の排出量をどう削減すべきかというテーマで行われたもので、同氏はそれを、

CO2 = P × S × E × C

という方程式を用いて説明しているのですが、4つの変数はそれぞれ、人口
(population)、サービス(services used by people)、効率性(the energy needed to
power those services)、そして、エネルギー量あたりのCO2排出量(carbon dioxide
created by that energy)を表しています。

最初の人口(P)の説明で、68億人(当時)から90億人程度までと予測されている“増加率”を、

新ワクチンや保健医療、生殖関連で十分な成果を納めれば

10%から15%程度抑制できるのではないかという予測を述べているにすぎませんので、これを

人口削減の陰謀

ととらえるのは相当無理があるのではないでしょうか。

事実、同氏は最も重要な変数が最後のCであることも強調しています。

そして、実は人口増加はすでにピークアウトの時期が見えている問題でもあります。

逆説的ですが、公衆衛生の発達が子供の死亡率を下げてきたことによって、人口増のペースが鈍っていくことは、すでに明らかになっています。 *17

【ご質問4】
子宮頸がんワクチンは明らかに後遺症が多発しました。今はこのワクチン接種は推奨されていないのではありませんか?

【回答4】
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の接種後、健康被害(厚生労働省は「多様な症状」と表現)を訴えた方が相次いだため、厚生労働省が積極的勧奨を止めたのは事実です。

しかし、残念ながら健康被害についての厚生労働省の見解は、

「ワクチン接種との因果関係がある」という証明はされていません”

*18

というものであり、

子宮頸がんは、HPVのうち特定のタイプが細胞に感染することが主な原因になる。国の統計によると、毎年1万人以上が新たに子宮頸がんを発症し、3千人近くが亡くなっている

(2020年11月4日 朝日新聞アピタル)*19

という現実から、「ワクチン接種の積極的勧奨を早く再開すべきだ」という声も上がっています。

本問題が拡大した背景には、メディアの影響が大きかったことも含め、ザ・リアルインサイト2021年2月号のインタビューにも登場された石戸諭氏が、経緯と問題点を丁寧に整理されています。 *20

こちらもぜひご参照ください。

【ご質問5】
インフルエンザのワクチンも五分五分の効果しかなく、昨年ほとんど流行しなかったのはワクチンのおかげではありません。
インフルエンザもコロナも免疫力さえあればかからないし、マスクなどで予防することができるということが今年証明されたのではないでしょうか?

【回答5】
ファイザーやモデルナの新型コロナワクチンの有効率はそれぞれ94.6-95.0%、94.1%と、非常に高い数値が報告されています。 *2

ご指摘のように、高くても60%程度とされているインフルエンザワクチンの有効率 *21

と比較すれば、これは驚異的に高い数値です。

しかし、「免疫力」という言葉は明確な定義が不明であり、感染のしやすさ、しにくさについても、昨年9月に『ネイチャー』誌に掲載された、

ネアンデルタール人に由来する遺伝子が重症化リスクを高める *22

という指摘のように、現在も様々な仮説の提示が続いており、確たるコンセンサスに至ってはいないと思われます。

また、新型コロナウイルス感染症の重症化要因の一つと早くから指摘されてきたサイトカインストームとは、

免疫の過剰反応 *23

に他ならないことにもご留意いただきたいと思います。

なお、昨年からインフルエンザの感染者数が激減しており、ウイルスの中には絶滅したものがある可能性まで指摘されているようです。 *24

インフルエンザが流行していないことについては、異なるウイルス同士で感染を阻害する「ウイルス干渉」が起きているのではないか *25

という指摘もありますが、新型コロナウイルス対策がインフルエンザの感染拡大防止に役立ったという指摘もあり、そうだとすれば、対策が解除されることにより、

史上最悪のインフルエンザシーズンが到来するかもしれない」*26

という警告を発している専門家もいます。

【ご質問6】
1月の米連邦議事堂襲撃は、一部トランプ支持者も勢いで入り込んだものの、首謀者は反トランプ派との認識(意見)を持っています。
決めつけているわけではありませんが、反トランプ派の謀略との見解は「陰謀論」なのですか?

【回答6】
もちろん、どのような意見をお持ちになることも自由だと思います。
しかし、残念ながら“反トランプ派の謀略という見解”については、典型的な「陰謀論」だと言わざるを得ません。
こうした主張が複数なされていたことは存じておりますが、すぐに米国内だけでなく各国のメディアが誤りであることを確認しており、産経新聞も1月9日付で、

  • 乱入者は白人至上主義や陰謀論を信奉する極右過激派と判明
  • FBIは「現時点で(極左の)関与を示すものは何もない」として慎重に捜査を進めている
  • 保守系の米紙ワシントン・タイムズが侵入者がアンティーファと特定された誤報を出し、翌日訂正(実際に特定されたのは、ネオナチの男ら)

などと報じています。 *27

【ご質問7】
「陰謀論」などという、CIAが真実を隠すために作った造語を信じて発言されているのでしたら、今までの世論を操作されてきたものを盲信している人たちと変わりないのではありませんか?
日本に限らず世界中の専門家が警鐘を鳴らしていることをご存じないのですか?

【回答7】
残念ながら、「CIAが陰謀論という造語を作った」という説は、典型的な陰謀論の一つです。 *28

また、様々な世論工作が存在するのは事実であり、特にロシアが非常に力を入れていることや、実際に様々な影響を与えていることも明らかになっています。 *29

マスメディアを盲信せず、懐疑的な視点をお持ちいただくことは、大変重要だと思います。

しかし、マスメディアが常に嘘を伝えていると断じてしまうのは明白な誤りであり、危険です。

むしろ、どのようなメディアの発信であれ、鵜呑みにすることなく、できる限り根拠をご確認いただくことを強くお勧めします。

また、気に入った主張や愉快に思う情報にこそ懐疑的な視点を忘れないことや、反対に気に入らない情報こそ遠ざけることなく積極的に入手することなども、非常に有効だと思います。

なお、「各国の専門家の警鐘」については、具体的なご提示がないため、何とも申し上げられません。

【ご質問8】
日本でワクチン接種が遅れていることはラッキーです。ワクチン推奨こそ陰謀論であることがわからないのですか?

【回答8】
あらゆるワクチンには副反応(副作用)がつきものであり、リスクとベネフィット(利益)を考慮して承認や接種が判断されています。 *30

そして、現在のところ日本では医療従事者への接種も義務化されているわけではありません。 *31

また、あるNGO組織の調査によれば、ネット上で様々に流布される反ワクチンコンテンツの3分の2がたった12人によるものであり、彼らは莫大な経済的利益を得ている *32

と指摘されていることも、ぜひご確認いただければ幸いです。

【ご質問9】
アビガンやイベルメクチン等の治療薬を検討せず、ワクチンありきとしているのはなぜですか?

【回答9】
ご質問2への回答でも触れましたが、ワクチンが重要だと考える理由は、パンデミック収束のためには集団免疫を獲得することが最も重要であるとともに、医療崩壊を防ぎ、できるだけ犠牲者を出さずにそれを達成できる手段は、ワクチン接種しかないというのが現在の各国の結論であるためです。

なお、治療薬の承認が進まないことが問題でないとは全く思っていません。

昨年トランプ元大統領が使用していたマラリア治療薬ヒドロキシクロロキンのように、有効性が確認されなかったものもあれば、実際に著しい効果を挙げていると思われるものもあります。 *33

特に、すでに各国で用いられているイベルメクチンについてWHOは懸念していると報じられていますが、 *34

生みの親」で、ノーベル医学・生理学賞受賞者の大村智・北里大学特別栄誉教授

重い副作用の報告はない。安くて発展途上国でも広く使える」 *35

と指摘しており、個人的にも期待を持っています。

【ご質問10】
今回の新型コロナワクチンについて成分などをお調べの上で安全であるとの認識に立ち、そうでない意見を「陰謀論」とひとくくりにされているのでしょうか?

【回答10】
いいえ。ワクチンの安全性に疑問や不安を持つことと、「反ワクチンの陰謀論」を流布することとは完全に異なります。

陰謀も謀略も、有史以来ずっと存在しています。そうしたことを警戒したり、暴こうとすることが問題なのではなく、根拠なく陰謀を認定してしまうことが問題であり、それが「陰謀論」と呼ばれるものです。

改めて、前回取り上げた「反ワクチン陰謀論」がどのようなものであったかをご確認ください。

コロナワクチンをめぐる不穏な動きが一部で見受けられる。ワクチンが人口削減のため(ママ)生物兵器だとする陰謀論や、ワクチンがヒトDNAを改変するといったデマの流布である”

*36

ソーシャルメディア上では、「コロナワクチンを接種すると5GやBluetoothに接続される」という説がまことしやかに取り沙汰され、「コロナワクチンは秘密結社が世界支配と人類削減を進める手段だ」と固く信じている人もいる”

*36

これらは、信じるに足る根拠が全く存在せず、すべて科学的にも否定されていますが、流布されているということは、少なからず信じている方がいらっしゃるということになります。

懐疑的な視点に基き、できるだけ正確に物事を確認しようとする姿勢と、根拠なく「誰か」の悪意を認定し、思考停止してしまう姿勢は、明確に区別すべきものではないでしょうか。

引用元記事にも、ぜひお目通しいただければ幸いです。

【ご質問11】
今回のご主張は、今堀さん個人のものですか?
鳥内代表含め、リアルインサイトの総意なのですか?

【回答11】
文責は私にあり、むしろ鳥内には誤解を招くのではないかと懸念されたほどです。

まず、「リアルインサイトの総意」というものはありません。これはあらゆるメディアに通じることだと思います。

それに近いものがあるとすれば、当社の企業理念です。

7つの習慣』の著者、故スティーブン・R・コヴィー博士が同書で、

二人の人間の意見がまったく同じなら、一人は不要である」*37

と述べているように、全く同じ意見を持つ人間などいません。

ザ・リアルインサイトではさまざまな分野の有識者を毎月お招きし、会員専用サイトにて、インタビューや講演会の映像コンテンツを配信しています。

それぞれ、確かな実績やご見識をお持ちの方々であり、マスメディアの報道ではなかなか知ることのできない、深く、重要な真実や洞察をお伝えいただいています。

当然ながら意見や主張は多様であり、対立するものもあります。

重要なのは、

  • 誰の意見であっても(たとえそれが権威であっても)鵜呑みにはしない
  • 主張が事実に基づいているかを確認する
  • 意見や主張に至る論理構成や論理展開を重視する

ことです。

【ご質問12】
引用されているリンクがNHK、朝日新聞デジタル、 ロイター等大手メディアでは何の為のリアルインサイトなのでしょうか?

【回答12】
ザ・リアルインサイトは、

  • 視聴者に、メディアが報じない本物の 情報を届け、健全な危機感を醸成すること
  • 視聴者に、様々な情報から真実を読み解く力、自ら考える力を養ってもらうこと
  • 視聴者に、日本人としての気概と誇りを取り戻してもらうこと
  • 視聴者に、国家の発展とよりよい社会の実現に向けた意識を高めてもらうこと
  • 視聴者に、日本と世界のあるべき姿、彼らが何をなすべきか、提言を行うこと

を目的としたメディアです。

しかし、マスメディアの報道がすべて事実ではないなどと言っているわけではありません。

もちろん、批判的に取り上げることもあります。

お伝えしている内容の前提として、典拠をご確認いただき、ご理解を深めていただけるように引用元・参照元を明示しております。

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回答は以上です。多くの反響をいただいた「陰謀論」については、

ザ・リアルインサイト6月号で配信中の軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏
インタビュー

超地政学〜情報工作に惑わされずに激動の世界情勢を読み解く術

でも掘り下げていただいています。

全編で177分に及ぶ大長編ですが、特に「後編」の後半では、陰謀論やフェイクニュースに騙されないためにどうすべきなのか、具体的にご教示いただいています。

会員の方は、こちらもぜひじっくりとご視聴ください。

それでは、また。

リアルインサイト
今堀健司

【参照・引用元】
* なぜ陰謀論に警戒しなければならないのか?
(2021年6月6日 ザ・リアルインサイト ニュース)
https://realinsight.news/politics/why-should-we-be-wary-of-conspiracy-theories/

*2 新型コロナワクチンの有効性・安全性について
(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_yuukousei_anzensei.html

ファイザー社の新型コロナワクチンについて
(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_pfizer.html

武田/モデルナ社の新型コロナワクチンについて
(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_moderna.html

新型コロナワクチンの接種後の健康状況調査
(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_kenkoujoukyoutyousa.html

ワクチン続々実用化、日本勢も治験(4月30日更新)
(2021年4月30日 化学工業日報)
https://www.chemicaldaily.co.jp/%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3%E7%B6%9A%E3%80%85%E5%AE%9F%E7%94%A8%E5%8C%96%E3%80%81%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8B%A2%E3%82%82%E6%B2%BB%E9%A8%93%EF%BC%88%EF%BC%94%E6%9C%88%EF%BC%92%EF%BC%98%E6%97%A5/

*3 ワクチン、治験待たずに許可 緊急使用へ 22年にも法改正
(2021年4月29日 日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE270E40X20C21A4000000/
※ 全文を読むには会員登録(有料)が必要です。

*4 コロナ「人為説」否定多く ウイルス全容解明には時間
(2020年4月25日 日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58494070U0A420C2EA1000/
※ 全文を読むには会員登録(有料)が必要です。

*5 例えば、
『禍いの科学 正義が愚行に変わるとき』pp.240-243
(ポール・オフィット著,日経ナショナルジオグラフィック社,2020年)
https://www.amazon.co.jp/dp/4863134789

また、日本語で読めるサイトでは以下も。

ノーベル賞学者も唱える「武漢の研究施設から人工ウイルス流出」説、やっぱりデマと言えるこれだけの理由
(2020年4月24日 BUSINESS INSIDER)
https://www.businessinsider.jp/post-211767

検証:ノーベル賞受賞の仏ウイルス学者「コロナは武漢研究所の人工操作」発言をどうみるべきか
(2020年4月22日 YAHOO! ニュース)
https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20200422-00174202/

*6 コロナワクチンが「不妊症」や「流産」の原因に? 誤情報が世界で 拡散。“ファイザー元副社長”が発端に
(2021年5月3日 BuzzFeed News)
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/vakzin-fc-2

Mike Yeadon wrong again on lockdowns and face masks
(2021年4月23日 FULL FACT)
https://fullfact.org/online/yeadon-covid-vaccine/

The ex-Pfizer scientist who became an anti-vax hero
(反ワクチンのヒーローになった元ファイザーの科学者)
(2021年3月18日 REUTERS)
https://www.reuters.com/investigates/special-report/health-coronavirus-vaccines-skeptic/

Ex-Pfizer Vice President’s claim ‘COVID is effectively over’ termed false
(2020年11月27日 NATIONAL HERALD)
https://www.nationalheraldindia.com/health/ex-pfizer-vice-presidents-claim-covid-is-effectively-over-termed-false

*7 Board member(Pfizer)
https://www.pfizer.com/people/leadership/board-of-directors

2020 PFIZER ANNUAL REPORT TO SHAREHOLDERS
https://s21.q4cdn.com/317678438/files/doc_financials/2020/ar/PFE-2020-Form-10K-FINAL.pdf

Pfizer Board of Directors Total Compensation and Salary[Stock Options etc..]
(2020年12月20日 Board of Directors Salary)
https://boardofdirectorssalary.com/pfizer/

*8 投資銀行のバイスプレジデントは役付きか、ゴールドマン訴訟の争点
(2016年5月2日 Bloomberg)
https://newspicks.com/news/1534112

*9 新型コロナウイルスワクチンの接種について
(2020年8月21日 内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室 厚生労働省 新型コロナウイルス感染症対策推進本部)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000662188.pdf

*10 “ 稀有な副反応や長期的(3カ月以降)なワクチンの安全性については 未解明の部分が多く残されている。これらについては, 今後, データが蓄積されていく欧米や, 国内導入された後の市販後調査の中で徐々に明らかになっていくことが期待される”

新型コロナウイルスワクチンの国内導入にあたって―mRNAワクチンとウイルスベクターワクチンの基本
(2021年2月24日 国立感染研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/2536-related-articles/related-articles-492/10182-492r06.html

コロナワクチンの安全性 今後も長期的な評価必要
(時事通信社「厚生福祉」2021年1月19日号)
https://www.jiji.com/jc/v4?id=202101skkm80001

10年かかると言われる新規感染症のワクチン開発…なぜ「新型コロナワクチン」は「最速」で臨床試験に入ることができたのか
(2021年6月8日 文春オンライン)
https://bunshun.jp/articles/-/45751

*11 コロナワクチン副反応で無視できない重大事実 体の小さい日本人が米国人並み投与量でいいか
(2021年4月29日 東洋経済オンライン)
https://toyokeizai.net/articles/-/425737

*12 新型コロナのワクチン接種は努力義務 拒否しても罰則なく「任意」<Q&A>
(2021年2月15日 東京新聞)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/86151

*13 英政府、独自の新型コロナ「集団免疫」戦略を修正へ
(2020年3月17日 MIT Technology Review)
https://www.technologyreview.jp/nl/the-uk-is-scrambling-to-correct-its-coronavirus-strategy/

「史上最大」のワクチン戦略打ち出した英国 日本は?
(2021年1月16日 朝日新聞アピタル)
https://digital.asahi.com/articles/ASP1H72SBP1FUSPT00G.html?_requesturl=articles%2FASP1H72SBP1FUSPT00G.html
※ 全文を読むには会員登録(有料)が必要です。

*14 コロナの集団免疫、数学的に説明すると人口増加を説明するために考案された
 方程式がウイルスの拡散抑制に応用されている
(2021年6月4日 THE WALL STREET JOURNAL)
https://jp.wsj.com/articles/the-covid-calculus-of-herd-immunity-11622778100
※ 全文を読むには会員登録(有料)が必要です。

*15 菅首相 ワクチン接種 “希望者全員10~11月に終了へ取り組む”
(2021年6月9日 NHK NEWS WEB)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210609/k10013076131000.html

*16「ゼロへのイノベーション」ビル=ゲイツ、エネルギーについて語る。
(TED2010)
https://www.ted.com/talks/bill_gates_innovating_to_zero/transcript?language=ja#t-288284
※ 日本語ページ。文字起こしもあります。

ビル・ゲイツがワクチンの「狂った陰謀論」を改めて否定
(2021年1月28日 Forbes JAPAN)
https://forbesjapan.com/articles/detail/39513

*17 “ 国連の専門家たちは「いつか子供の人口は横ばいになるだろう」と言っているのではない。「すでに子供の人口は横ばいになっている」と言っているのだ”

『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』p.108
(ハンス・ロスリング他著,日経BP,2019年)
https://www.amazon.co.jp/dp/4822289605

“ 人口増を止める確実な方法はひとつしかない。極度の貧困を無くし、教育と避妊具を広めることだ。 
 いま、多くの親たちは、自らの判断で子供の数を減らしている。この傾向は世界中で見られるが、子供の数が減る前に必ず、子供の死亡率も下がっている”
 (前掲書p.116)

*18 HPVワクチンQ&A
(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/qa_shikyukeigan_vaccine.html

*19 子宮頸がん死亡4千人増と推計 阪大、ワクチン接種減で
(2020年11月4日 朝日新聞アピタル)
https://digital.asahi.com/articles/ASNC23SSPNBQPLZU00B.html

子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために
(更新日時:2021年1月8日 日本産科婦人科学会)
http://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4

*20 「救えるはずの患者を救えない」 子宮頸がんワクチン副作用「問題」はなぜ起きた? 「このままでは誰も救われない」
(2016年12月3日 BuzzFeed News)
https://www.buzzfeed.com/jp/satoruishido/hpv

*21 インフルエンザQ&A
(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

*22 The major genetic risk factor for severe COVID-19 is inherited from Neanderthals
(2020年9月30日 nature)
https://www.nature.com/articles/s41586-020-2818-3

*23 変異ウイルス “治療薬には効果 早期投与が重要” 専門家
(2021年5月26日 NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210526/k10013051951000.html

新型コロナ、日本人が重症化する遺伝子特定 特定変異で65歳未満2倍のリスク
(2021年5月17日 SankeiBiz)
https://www.sankeibiz.jp/business/news/210517/cpc2105171658002-n1.htm

コロナ重症化招く「免疫の暴走」 抑制期待の治療薬は?
(2020年5月22日 朝日新聞アピタル)
https://www.asahi.com/articles/ASN5Q4GJ2N5FPLBJ001.html

*24 インフルエンザウイルスの中に絶滅したものがある可能性、新型コロナウイルス
感染対策の影響か
(2021年6月4日 Gigazine)
https://gigazine.net/news/20210604-flu-virus/

*25 インフルエンザ患者激減 新型コロナとの同時流行気配なし?「ウイルス干渉」の可能性も
(2020年12月4日 東京新聞)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/72252

*26 インフルエンザ大流行、専門家が危惧 次期シーズンは「史上最悪」の見方も
(2021年6月9日 CNN.co.jp)
https://www.cnn.co.jp/usa/35172081.html

*27 米議会襲撃 Qアノン陰謀論の信奉者や州議会議員など次々と起訴
(2021年1月10日 BBC NEWS JAPAN)
https://www.bbc.com/japanese/55606934

米議会議事堂襲撃、乱入者は…極右や陰謀論者、極左による陰謀論拡散もFBI「関与なし」
(2021年1月9日 産経新聞)
https://www.sankei.com/article/20210109-7WTT644HKRIVDE2YKBKG43KBVQ/

【検証】「米議会に乱入したのはアンティファ」は誤り
(2021年1月9日 AFP BB NEWS)
https://www.afpbb.com/articles/-/3325275

*28 There’s a conspiracy theory that the CIA invented the term ‘conspiracy theory’ –
here’s why
(2020年3月20日 THE CONVERSATION)
https://theconversation.com/theres-a-conspiracy-theory-that-the-cia-invented-the-term-conspiracy-theory-heres-why-132117

日本語で上記記事を解説しているサイトです↓

「陰謀論」という言葉はCIAによって生み出されたという陰謀論(アメリカ)
(2020年3月28日 カラパイア)
https://karapaia.com/archives/52289262.html

*29 米政府「プーチン氏、バイデン大統領中傷の工作承認」
(2021年3月17日 日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN170390X10C21A3000000/

民主主義を揺るがす「誘導工作」脅威への備えを急げ
(2020年10月19日 WEDGE Infinity)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/21112

*30 ワクチンの有効性・安全性と副反応のとらえ方について 資料3
(2020年10月2日 第17回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会)
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000680224.pdf

*31 病院スタッフがワクチン義務付けに抗議 米ヒューストン
(2021年6月9日 CNN.co.jp)
https://www.cnn.co.jp/usa/35172083.html

アメリカの大学 コロナワクチン“接種の義務化”対応分かれる
(2021年5月12日 NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210512/k10013025291000.html

医療従事者等への接種について
(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_iryoujuujisha.html

*32 アメリカの「反ワクチン業界」わずか12人で年間40億円の儲け
(2021年6月4日 smart FLASH)
https://smart-flash.jp/sociopolitics/144140

How many anti-vaxxers does it take to misinform the world? Just twelve
(2021年3月30日 The Guardian)
https://www.theguardian.com/commentisfree/2021/mar/30/how-many-anti-vaxxers-does-it-take-to-misinform-the-world-just-twelve

Disinformation Dozen: Two-Thirds of Online Anti-Vaccine Content Originates From Top 12 Anti-Vax Leaders
(2021年3月24日 CISION PR Newswire)
https://www.prnewswire.com/news-releases/disinformation-dozen-two-thirds-of-online-anti-vaccine-content-originates-from-top-12-anti-vax-leaders-301255060.html

*33 新型コロナウイルス 治療薬・ワクチンの開発動向まとめ【COVID-19】
(6月4日UPDATE AnswersNews)
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/17853/

*34 インドでコロナに寄生虫感染の治療薬使用か、WHOなど懸念
(2021年5月13日 CNN.co.jp)
cnn.co.jp/world/35170697.html

*35 途上国の期待高まる「イベルメクチン」
(2021年5月20日 KK KYODO NEWS SITE 株式会社共同通信社)
https://www.kyodo.co.jp/intl-news/2021-05-20_3612824/

比保健省が適応外使用認める 新型コロナでイベルメクチン
(2021年5月18日 じゃかるた新聞)
https://www.jakartashimbun.com/free/detail/55480.html

コロナ、一般医が重症化防げ ~ぜんそく治療など使用実績ある薬で~
(2021年5月11日 時事メディカル)
https://medical.jiji.com/topics/2116

「コロナに効果ありとされる既存の治療薬イベルメクチンが承認されない」
(2021年5月6日 BLOGOS)
https://blogos.com/article/534514/

ノーベル賞の大村氏「治療薬迅速に」 感染状況に危機感
(2021年1月22日 朝日新聞アピタル)
https://www.asahi.com/articles/ASP1Q3TBPP1MUZOB003.html
※ 全文を読むには会員登録(有料)が必要です。

*36 ワクチン陰謀説を信じる人を強く煽る 恐怖の正体 生物兵器、DNA改変、死ぬなどの
 情報が出回る訳
(2021年6月6日 東洋経済オンライン)
https://toyokeizai.net/articles/-/432357

こちらも参考になる内容になっています。

陰謀論と新型コロナウイルス、言い争わないように話すには?
(2020年7月15日 BBC NEWS JAPAN)
https://www.bbc.com/japanese/video-53413704
※ 4分半ほどの動画があります。

*37 「二人の人間の意見がまったく同じなら、一人は不要」多様性を受け入れるための考え方
(2018年9月25日 FranklinCovey Blog)
https://www.franklincovey.co.jp/archives/945/

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